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オオクワガタの養殖
実はあまりおすすめじゃないんですけど・・・
なぜ、オオクワガタか
オオクワガタは他の昆虫に比べて長生きで3年から5年生きるといわれています。クワガタに「オオ」がつくくらいですから、他のクワガタよりも大きく、大きい個体だと80mm近くにもなります。またとても臆病で採集も難しく、希少性の高いクワガタです。
この様に魅力的なオオクワガタは多くの人を惹きつけてきました。かくいう私もその一人で、子供の頃にいつかは飼育してみたいという夢を持っておりました。そんなわけで大人になり、子供の頃の夢であったオオクワガタの飼育を始めたわけです。
一昔前はオオクワガタといえば黒いダイヤともいわれ、その希少性から非常に高価なものでした。しかし近年養殖技術が進んだため値段が安くなり、飼育方法も解明され、誰でも飼育できるようになってきました。
養殖は儲かるのか?
具体的に、私のオオクワガタ飼育の収支を年度別にまとめてあるので、下の表を見て下さい。
年 |
支出 |
収入 |
収支 |
用品 |
餌 |
成体 |
小計 |
2000 |
17,846 |
19,640 |
4,800 |
42,286 |
0 |
-42,286 |
2001 |
9,700 |
16,687 |
3,410 |
29,797 |
0 |
-29,797 |
2002 |
0 |
9,261 |
9,700 |
18,961 |
23,062 |
4,101 |
2003 |
0 |
1,617 |
0 |
1,617 |
14,720 |
13,103 |
合計 |
27,546 |
47,205 |
17,910 |
92,661 |
37,782 |
-54,879 |
オオクワガタを飼育する上での支出は大きく分けて3つあります。表を見て頂ければ分かりますが、用品、餌、成体です。
用品は飼育ケースや餌皿、マットなどで、一通りそろえれば追加費用はそれほど発生しません。初期費用です。
餌は成虫のゼリーや幼虫のフレークで、これは飼育を続けていく限り費用は発生します。維持費用です。
成体は成虫や幼虫を購入した費用です。2000年と2001年はオオクワガタを購入しました。2002年はグランディスという外国産のオオクワガタを購入しました。新しい血を入れるためにもある程度かかる費用です。
私は3年間飼育を続けていますが、総計91,044円かかりました。この金額は発生した費用だけですが、実際には餌を交換したり幼虫を取出したりするという飼育上の手間がかかります。幼虫の餌は堅く詰めないといけないので幼虫がたくさんいると結構大変で時間がかかります。
それに対して、収入は23,602円でオークションを利用して売却しました。市価が下がっているため、かかった費用や手間の割には元が取れないという状況です。そもそも、私はオオクワガタが好きで飼育しているので、この売却は趣味の範囲では飼育しきれない分を手放したというくらいのものです。
今後の展望
上記の表を見ても、だんだん収支がよくなってきてます(ただ、収支がとんとんになるまであとどれ位かかるか先の長い話しですが)。さらに収支をよくしていくために二つの方法を考えました。
一つはオスの個体の大きさを追求していく方法です。オスの個体は大きくなればなるほど売価が高くなっていきます。大きな個体をつくり高値での売却を狙います。
もう一つはたくさん卵を産ませて幼虫の段階で売却していく方法です。一番費用がかかるのは幼虫の餌代ですから、費用がかかる前に売却してしまいます。下記の表にメリットとデメリットをまとめました。
|
メリット |
デメリット |
オスの大きさを追求 |
80mmクラスがでれば10万円以上で売れる |
メスは高く売れないため、オスのみ。確率50%。 |
当たればでかい。 |
さらに80mm以上が出る確率数%? |
ギャンブル的なイメージ。 |
80mm以上をつくる技術の確立が未知。 |
|
餌代がかかる。 |
幼虫の段階で売却 |
餌代がかからない。 |
1匹あたりの単価が安い。 |
たくさん卵を産ませるほど利益。 |
|
薄利多売のイメージ。 |
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オスの大きさを追求していくやり方は、大きな個体がつくるまでのリスクをすべて自分で負わなければなりません。たくさんの費用をかけながら、大きな個体ができるかどうか未確定要素が大きいといえます。
それに対して、幼虫の段階で売却してしまえば、成虫に育てるまでのリスクを自分で負わなくて済みます。ビジネスという面で考えるなら、幼虫の段階で売却して稼いでいく方がいいと思います。
ただ、サイドビジネスとして軌道に乗せていくには長い時間がかかり、それこそ「オオクワガタが好きだ」という原点がないと難しいことです。
もし、飼育したいという人は飼育方法をまとめてあるので、参考にしてください → 飼育方法 準備編
さにおの飼育状況はこちら → 飼育状況
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