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エネルギー管理士 熱
国家資格 試験体験談
エネルギー管理士の受験動機
自職場(工場)でエネルギー管理士の有資格者が必要とされている。上司に受けてみたらどうだって言われたのもあって。
エネルギー管理士の勉強期間
平成12年1月から8月まで。試験日:平成12年8月5日(土)。
エネルギー管理士の勉強方法
@通信教育
省エネルギーセンターのエネルギー管理士・通信教育(会社の通信教育コースを利用)。有効期間は1年間。費用は38,430円。
A過去問
「エネルギー管理士試験「熱分野」模範解答集」省エネルギーセンター編。
国家試験を受けるのに、過去問で傾向を勉強するのは当たり前です。

エネルギー管理士試験「熱分野」模範解答集〈2014年度版〉
B試験の実施期間である省エネルギーセンターが出版している「省エネルギー」という雑誌の講読(会社で購入していた)。Q&A、試験情報などを読んでいた。読んでいなくても問題ない。
エネルギー管理士の勉強日程
エネルギー管理士・通信教育の学習ガイドによれば1週間に10時間で7ヶ月となっていた。試験は平成12年8月5日だからガイド通りの勉強計画ならば1月から始めれば十分なはずだ。しかし社会人である私にはこれまでの経験で通信教育の学習ガイドどおりには勉強が進まないのはわかっていた。
しかし、平成11年12月には会社の昇格試験があってそのための勉強しなければならず、エネルギー管理士の勉強を前倒しで始めることができなかった。結局時間的に厳しいだろうなとは思いつつ1月から勉強を始めた。
参考までに私がエネルギー管理士の勉強に費やした時間を科目ごとまとめた(単位は時間)。
(1)熱と流体の流れの基礎
熱力学 73(1,2月)
伝熱 24(3月)
流体の流れ 26(4月)
(2)燃料と燃焼
燃焼理論及び燃焼計算 20(5月)
燃料概論及び燃焼試験方法 20(6月)
(3)熱利用設備及びその管理 0
(4)熱管理概論及び法規 12(6月)
(5)まとめ 70(7月) 合計245時間
熱と流体の流れの基礎に時間がかかりすぎた。特に熱力学はテキストの量が多く、内容もかなり難しい。私は全部理解しようとしたので時間がかかってしまった。7月に総復習した際に過去問題を解いた。その時にテキストの内容はかなり細かいことまで書いてあるのに気づいたわけだが時既に遅しであった。省エネルギーセンターのテキストを使用する場合は気をつける必要がある。
燃料と燃焼は以前に受験した公害防止管理者 大気一種の試験と内容がダブっているので復習する程度で楽に勉強ができた。
熱利用設備及びその管理には手が回らなかった。エネルギー管理士の試験は科目合格制を採用しているので熱利用設備は今年はあきらめ、来年再受験をしようと考えていた。
熱管理概論は他の科目で勉強した知識が活かせるし、法規は細かいことまで暗記しないですむので、とても楽だった。
エネルギー管理士の試験当日
エネルギー管理士試験の願書は5月中旬から6月中旬までにインターネットで試験センターのホームページから申し込みができる。受験料は指定口座に振込み。費用は19,500円と手数料。もちろん郵送でもできるが取寄せなどの手間を考えるとインターネットの方がはるかに楽。他の国家試験もインターネットにして欲しいくらいだ。ただ受験料は高すぎる!
東京の試験会場は早稲田大学で9時開始。集合時間が決められておらず、30分遅刻したら試験が受けられないというだけなのでギリギリに来る人が多かった。
熱と流体の流れの基礎は今までの傾向とかなり違ったのでとても焦った。基礎的なことをかなり細かく答えるような感じ。高いレベルの問題を集中的にやっていたので、完全にピントが外された。かなりの時間費やした勉強が無駄になってしまった。
燃料と燃焼は例年の傾向とほぼ同じ。自信を持って答えれる問題が多かった。
熱利用設備及びその管理は全然勉強しなかったがこれまでの知識でなんとかなるかも!?という甘い期待を抱いて受けるだけ受けてみた。計測及び制御は公害防止管理者 水質一種と電気主任技術者 三種で勉強したこと、ボイラは燃料と燃焼で勉強したことがそれぞれ出た。選択問題は熱交換器と蒸留・蒸発を選んだ。熱交換器は燃料と燃焼や公害防止管理者 大気一種で勉強したことが出た。蒸留・蒸発は良く分からなかったので適当に答えた。駄目もとで受けたがそれなりに答えられたので、ちょっとは希望が持てた。
熱管理概論及び法規は例年の傾向とほぼ同じ。
エネルギー管理士の試験は問題数が多く、時間も9時から17時までと長く、ずっと集中しなければならず非常にハードな試験であった。終わった時は抜け殻のようだった。
エネルギー管理士の試験結果
9月下旬の合格発表ということだったが、中旬にはもう通知が来た。全科目無事一発合格! 来年受け直す覚悟だったが終わってみれば全科目一発合格で、非常に嬉しかった。
省エネルギーという雑誌に試験回答が載っていたので、答え合わせをしたところ下記の通りであった。採点基準がわからないので、大体で出している。
(1)熱と流体の流れの基礎 65%
(2)燃料と燃焼 83%
(3)熱利用設備及びその管理 60%
(4)熱管理概論及び法規 100%
この年の受験者合格率は31.5%でした。
心配だった熱と流体の流れの基礎と熱利用設備はやっぱりギリギリでした…。
エネルギー管理士の国家資格取得後
エンジニアから経営コンサルタントに転職する際、面接で好印象をもたれました。
というのも、省エネルギーのコンサルティングをしている会社だからです。省エネルギーというのは、熱の有効利用が大きなテーマです。
ですので、経営コンサルタントに転職後も、国家資格を取得した際に勉強したエネルギー管理士の知識が役に立ちました。
以上
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