匠の時代

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匠の時代 1巻

おすすめの本

内橋克人 講談社 540円 2003/4/15初版


感想 3点(5点満点中)
読書期間:2003/8/11〜8/15
「元祖プロジェクトX」
 工場で働いている技術者に、執念や情熱、改善意欲を持ってもらいたい。参考になる話はないか?と上司に相談した時に、すすめられたのが本書です。

 本書は、日本企業の技術革新の物語です。セイコークオーツの世界と電卓戦争の軌跡の2編からなります。
 電卓戦争では昭和39年タンスの大きさで100万円もした電卓が、昭和48年には200グラム 29800円になりました。メーカー間の競争は熾烈で、競争力が落ちたメーカーは次々と脱落していきます。常に技術革新にチャレンジし続けなければなりません。

 その技術者の執念には、自分の情熱もかきたてられるものがありました。やはり何事も情熱が大事です。その情熱を回りの人にどうやって引き出させるか。結局はそこにいきつきます。

 題材が自分の年代とあっていないため、両編とも自分にはあまり臨場感が感じられませんでした。様々な場面と人物が登場し、どこか散漫な内容という印象です(覚え切れない)。本書は1巻でしたので、巻が進むともっと引き締まった内容になるかもしれません。



要旨
1.セイコークオーツの世界
疎開工場から
ゼンマイと水晶
技術戦争
クオーツ誕生
挽回
クロックの革命
限界を拓く


2.電卓戦争の軌跡 シャープ対カシオ
シャープの電子式計算機(オールトランジスター) 昭和39年後半
当時の計算機は箪笥1棹分の大きさで百万円。
開発目標:大きさは机の上にのる、値段は50万円未満。電子化。
50万円を超えると社長の決裁が要るので、事務用品としては売れないだろう。
当時はブルバードと同じ値段。
開発予算がない。何から何まで自分で作った。
容積と値段の戦い。
部品を詰め込むと、温度が上がる、ならファンを付けよう。そのファンがものすごいスペースを食う。といった具合。
計算機用トランジスターはラジオ用トランジスターの10倍の値段。
ラジオ用トランジスターは信頼性に劣る。高い信頼性が出る回路設計に汗水たらした。
この1号機が完成したとき、PJリーダーが
「仕事はやはり執念だな。こいつを必ずものにする、仕上げてみせる、そういう粘りの心がないと、何も生まれない」と言ったそうです。

次に電卓をトランジスターからIC化(集積回路)することに挑戦した。
IC化すれば部品数がすくなり、もっと小型化できる。
すると、あるコンピュータの大メーカーが、シャープのIC化を聞いて笑いました。
「あの雑貨品(電卓のこと)にICを使うなんてシャープもどうかしている。ICはコンピュータのパーツだよ。おもちゃの自動車に本物のエンジンを積んでどうするんだろう?」
シャープの技術陣は信念を曲げずに驀進。
S42年 IC化電卓完成

ICの種類
バイポーラ:演算スピードが速い。素子と素子の間に絶縁物をはさまなければならない。
MOS:スピードは劣るが絶縁物は不要。
MOSは学問的に不安定とされていて、バイポーラが主流だった。
バイポーラは絶縁物をはさむ分だけ、余分にスペースを必要とするために、いつかは小型化の壁にぶち当たると予見して、バイポーラからMOSに転換しようとした。

しかし、日本の半導体メーカーは「うまくいっているものを変えなくてもいいじゃないか。MOSは未知の領域が多すぎる」といってシャープの要請をことごとく断りました。
日本でできないならアメリカへということで、アメリカの半導体メーカーから輸入することにしました。
アメリカの技術者はしばしば「そこをブレイクスルーするんだ」とか「ブレイクスルーのスピリットでやる」とか、ブレイクスルーという言葉を口にします。
ブレイクスルーとは、つまり目の前に立ちはだかった壁を破り、その向こう側へ飛び出す」ということだと思います。

一つの技術を極限までトコトン追いつめる。改良があり、新しい発見がある。だがそれもある次元まで行きつくと、限界にぶつかってしまいます。大事なことは、その限界を飛び越して、次の新しい技術に挑むというブレイクスルーの精神です。
以上

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