敗者のゲーム

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敗者のゲーム

おすすめの本

チャールズ・D・エリス著 鹿毛雄二訳 日本経済新聞社 1,500円 1999/4/19初版


感想 3点(5点満点中)
読書期間:2001.4/25〜5/4
「長期投資家を目指せ!」
筆者の主張は大きく2つです。一つ目は個人投資家は短期売買するのではなく長期投資家になること。市場タイミングに賭けてみようというのは「悪魔のささやき」。二つ目はインデックスファンドを購入せよということ。大手運用機関で、長期的に市場平均に勝っている所はほとんどない。
個人投資家として本書は参考になる部分が多い良書ですが、訳のせいか読みにくく感じました。投資戦略の発想法の方が読みやすく、内容も本書とかなり近いです。


要旨
資産運用の本質
運用機関は市場に勝てない。市場が運用機関に勝っている。
投資は「勝者のゲーム」から「敗者のゲーム」へと変化した。
「敗者のゲーム」は敗者のミスによって勝負が決まる。
インデックスファンドは長期的にはほとんどのポートフォリオ・マネージャーを打ち負かしているといえる。
大手運用機関で、長期的に市場平均に勝っている所はほとんどなく、また、誰が市場に勝てるかを見極めるのも非常に難しい。
市場に勝つ唯一の方法は他の投資家のミスを利用すること。
市場タイミングの選択は、平均的かつ長期にわたってうまくいっておらず、収益率を増加させる有効な方法とはいえない。
市場タイミングの選択は、いつ市場へ参加するか、またいつ撤退するかのタイミングをはかり、上昇局面では全額投資し、下降局面では撤退を考える。また別の方法は、市場全体よりパフォーマンスが劣ると予想される株式グループから手を引き、上回ると思われるものへシフトする。
市場タイミングに賭けてみようというのは「悪魔のささやき」だ。決して耳を傾けてはならない。
ファンドマネージャーの優秀な成績が実力なのか運によるものか判別するのに何十年もかかる。
普通株は平均収益率9%というのは、マイナス43%とプラス54%の間ということ。
インフレ調整後の超長期平均年間収益率はほぼ次の通り。
株式 4.5%
債権 1.5%

長期投資家
常に「長期投資家」を標榜し、市場の最悪期にもフルインベストメントで望むこと。これが市場の大活況期、上昇期に参加する唯一の現実的な方法。
毎日の天気は、その土地の気候と何がしか違っていても不思議はない。天気は短期的な概念で、気候は長期的に見たものである。家を建てる場合に気候の要素を考える時も、先週の天気で判断することはないだろう。同様に、長期運用計画を立てる場合、市場の一時的な状況をもとに決めることはありえない。
アメリカの最高の投資家、ウォーレン・バフェットも個人投資家にはインデックスファンドを推奨。
適切な運用方針(市場の長期的な上昇力をうまくとらえるようなポートフォリオを作り上げる方針)を設定し、かつ、それを軽々に変更しない。
ポートフォリオは運用方針をもとに編成、管理すべきものである。
長期投資家にとって、短期リスクは心配無用。
時間とともに、投資の魅力は最大から最小に、あるいは最小から最大にと様変わりする。
運用においては、長期では驚くようなことはないが、短期では驚きの連続だ。
投資家にとって、短・中期の市場リスクに対する最適な対策とは、それらのリスクを一切無視して長期投資家になりきることである。
長期運用に成功する秘訣は、巨額のロスを避けることだ。
長期の運用基本方針は文書ではっきり表現すべきだ、ということの最大の理由は、投資家のその場しのぎの方針変更からポートフォリオを守るためである。短期的な危機が差し迫り、方針への信頼が揺らぎそうな時に、長期方針を貫き通すためである。
運用基本方針は最も強力なパニックの予防薬である。

リスク管理
平均以上の市場リスクを取ることにより、平均以上の収益を得ることができる。
市場リスク管理が資産運用の主要な目的である。
市場リスクは市場そのものを複製したポートフォリオを組み立てることによって回避できる。
資産運用における真の課題とは、収益率を増大させる(低い価格で買って高い価格で売る)ことではなく、収益最大に結びつくようにリスクをとり、それを管理することである。
失敗しても耐えられる範囲のリスクに留めるべき。

個人投資家への助言
魅力的な商品を数十%引きで安売りする店に背を向ける客がいるだろうか。「バーゲンセールの時には買いたくない。値段が上がった時に買います」などという客はいない。しかし、われわれが投資においてとっているのは、このような行動なのである。マーケットが下がると(つまり株が「バーゲンセール」になると)われわれは株を買うのをやめる。のみならず、焦って売ろうとさえする。
靴下(ソックス)を買う時のように株式(ストックス)を買えばうまくいく。

投資家の犯しやすいミス
頑張りすぎること。市場や運用機関が以上のものを得ようと無理をすること。
短期的心理的に動揺して、長期投資の決意を揺るがせてしまうこと。長期的に証券投資で成功していくためには、短期的損失は避けられないと覚悟せよ。
自分の貯蓄、支出計画を策定・文書化していないこと。
自分の投資目的や運用方針ないし計画を策定・文書化していないこと。
贈与および遺産付与の計画を立てる際に、投資期間の持つメリットを活用しないこと。
自分の包括的な投資計画を最低十年に一度見直し、その結論を文書化しておかないこと。
運用機関をむやみに変えること。

個人投資家にとってインフレーションはまさに重大問題である。
われわれは過去に貯蓄した資金だけを投資できるわけだから、投資よりもまず節約し貯蓄することが先決である。
いざという時の資金準備をした上で、それ以上の貯蓄は長期投資に回す。
あなたが買う株の価格が低ければ低いほど、あなたの投資1000ドル当りの株数は多くなり、それだけ配当金額も多くなる。したがってこつこつとお金を貯め、今後とも株を買い続けていくとすれば、本当に有利なのは奇妙なことではあるが株価が大きく値下がりし、低迷を続けることである。そうすれば同じ金額でも、より多くの株数を安い価格で買い続け、その結果、より多くの配当を得ることができる。
高い時に買いたくなり、安い時に売ろうとする誘惑を退けるように。
巨額の資産を築くためには大変な勇気と注意力が必要だ。

投資家への助言
投機的判断で動いてはいけない。
噂につられて売買するな。
自分の住宅を投資資産と考えてはいけない。
商品取引は考えものである。
新金融商品に投資をしてはならない。
債権に投資してはいけない。長期運用にとって真のリスクであるインフレに弱い。
直観を信じてはいけない。
長期運用計画が短期的にうまくいかなくなった時(つまり、株価が急落した時)、まず打つ手は「二倍まで」買い増すこと。
運用と投資家について勉強を続けること。数字や財務諸表でなく、人間の心理についての勉強に集中すること。
貯蓄を続けること。
世代ことの運用などない。運用成果は周囲の人に引き継がれ、自分自身の寿命よりはるかに長く生き続ける。
意思決定のルールとは、10年以上運用する資産はすべて株式に投資する。2、3年以内の運用資産は現金、またはMMFに投資する。
第一の目標は、あなた自身の引退後の生活資金の確保。
以上

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